12. GDB のオプションと引数

 あなたが GDB を起動する場合、引数によって、どのファイルを操作し、他の 何を行うのかを記述することができます。


12.1 モードに関するオプション

-nx
初期化ファイル `.gdbinit' のコマンドを実行しません。通常、 このファイル内のコマンドは全てのコマンドオプションと引数が 処理された後に実行されます。“11.2 コマンドファイル”を参照して下さい。

-q
“静かに (Quiet)”。通常表示されるイントロダクション・メッセージを 表示しません。

-batch
バッチモードで動作します。`-x' の後に指定されるコマンドファイル (と禁止されていない場合は `.gdbinit') の全ての処理が 終了した後、終了コード0で終了します。コマンドファイル内の GDB の コマンド実行中にエラーが発生した場合、非ゼロのステータスで終了します。

-fullname
このオプションは Emacs が GDB をサブプロセスとして実行する時に 使われます。GDB に標準で全てのファイル名と行番号を出力するように 指示し、(プログラムが停止した場合を含んで) スタックフレームが表示 されたことを認識できるような印を出力させます。この認識用フォーマットは、 2つの `\032' キャラクタ、ファイル名、行番号、そして文字の位置を 分割するコロン、ニューラインで構成されます。Emacs から GDB への インタフェース・プログラムは、2つの `\032' を、そのフレームに 対するソースコードの表示に対するシグナルとして利用します。


12.2 ファイル指定のオプション

 全てのオプションとコマンドラインの引数は、シーケンシャルな順番に処理 されます。この順番は、`-x' オプションが指定された時は異なります。
-s file
file からシンボルテーブルを読み込みます。

-e file
file を実行ファイルとして扱い、ピュアなデータをコアダンプと結合 します。

-se file
file からシンボルテーブルを読み取り、実行ファイルとして利用します。

-c file
file を調査用のコアダンプとして利用します。

-x file
file の中の GDB のコマンドを実行します。

-d directory
ソースファイル検索用パスとして directory を追加します。


12.3 その他の引数

 GDB に、オプションやオプションに必要な引数以外の引数が与えられた場合、 最初の引数は (もし、`-se' より前に指定されたならば) シンボル テーブルを含んだ実行可能ファイルを指定したことになり、2番目の引数は (もし `-c' より前に指定されたならば) コアダンプ・ファイル名を 指定したことになります。


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