3. デバッグのためのプログラムのコンパイル方法

 プログラムをデバッグ可能にするためには、コンパイル時に デバッギング情報が必要であるという指示をしなければなりません。 オブジェクトファイル内のこの情報は、それぞれの変数や関数のデータ型と、 実行コードに対するソース上の行番号とアドレスとの対応を記述しています。

 デバッギング情報をリクエストするためには、コンパイラを動作させる時に `-g' オプションを指定します。

 Unix のCコンパイラは `-g'`-O' オプションを同時に処理 できません。 このことは、あなたがデバッギング情報を生成するように指定した場合、 コードの最適化を指示できないことを意味します。

 GNU C コンパイラは、最適化されたコードをデバッグできるように、`-O' が あってもなくても `-g' をサポートしています。 私たちは、あなたがコンパイルするプログラムに対して、 いつも `-g' オプションを指定しておくことをお勧めしておきます。 いくら、あなたがプログラムが正しいと思ったとしても、抜け目なく機会を 利用しておくにこしたことはありません。

 GDB は、GNU C コンパイラの `-gg' オプションで生成されるデバッギング 情報を、もはやサポートしていません。従って、このオプションは使わないで下さい。


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